洗練された開発ツール

統合開発環境MULTIを中心とした開発ツールがINTEGRITYに完全に統合されており、ソフトウェア開発者を強力にサポートします。コンパイラ、デバッガなど基本開発ツールのほか、イベントアナライザやリソースアナライザ、INTEGRITYシミュレータなど、専用の機能も充実しています。


イベントアナライザ

リアルタイムシステムで発生するイベントには、単発的なものではなく、他のイベントの複雑な影響を受けて発生するものも数多くあります。通常のデバッグ手法でこうしたイベントを検出しようとするとかなり複雑な手間を必要とします。

イベントアナライザ画面 ※画像クリックで拡大図を表示

イベントアナライザは、そうしたイベントの検出や解析を強力にサポートするユーティリティです。INTEGRITYには、セマフォ呼び出し、タスクのコンテキスト切り替え、割り込みなどの重要なイベントをリアルタイムにロギングする機能が用意されています。

このロギングされたデータがホストに転送され、イベントアナライザのGUI上に表示されます。

ロギングのON/OFF、ロギングするイベント種別の選択、ターゲットでのイベントバッファのサイズなどはINTEGRITY構築時にも指定できますが、イベントアナライザから動的に指定することもできます。


リソースアナライザ

MULTIのリソースアナライザは最新の実行解析ツールです。

リソースアナライザ画面 ※画像クリックで拡大図を表示

このリソースアナライザを使うと、タスクとアドレス空間単位でのCPU実行に関する完全で詳細な情報、すなわち個々のタスクのスタック使用状況や、アドレス空間でのメモリとCPU時間の使用状況、そしてそれらの時間的な経過などをグラフィカルに表示することができます。

ターゲット上で動作するINTEGRITY内のエージェントから送られてくるデータを、アナライザが収集し、表示します。

このエージェント機能はアナライザからON/OFFすることが可能で、OFFの場合ターゲットでのオーバヘッドは一切ありません。